SilverStone Fortress SST-FT03Sで組みました。

今回は人様のPC+人様のお金なのでハイエンド構成では無いです。
結論から。

  • ケースは可愛い。
  • ケースは滅茶苦茶組みにくい。
  • 制約が色々ある。
  • 某店長blog嘘記事訂正しろ。
  • 見た目より結構大きい。
  • ちょっと想像すれば解るけど、見た目ほど実際はスタイリッシュでは無い。


と辛辣な結論になってしまいました。
ですが私はこのケースは好きです。
ケースはオーナーが決めましたが私も奨めましたし、ずっと欲しいと思っていたケースでもあります。


では構成。
CPU:AMD Phenom II X4 955 Black Edition
M/B:ASROCK 880GMH/U3S3
MEM:super talent 4GB×2
POW:メーカー忘れ 550W位?
VGA:SAPPHIRE HD6570 2G
case:SilverStone Fortress SST-FT03S
SSD:CrucialRealSSD C300 64GB×2
cooler:Scythe APSALUS 90
OS:windows 7 Home Premium

電源とSSDは今一自信ない。



外観。
順番があれですがこのケースの問題になった部分を時系列順に上げていこうと思う。


元々このケースはM-ATXという話を私は聞いていて、調べていたのだけどいざ購入の段になってオーナーが調べた際に「ATX,M-ATX,Mini-ITX」という記載の店を見つけた。
んで、M/BとCPU、MEMを余っていたCore2E6800かなんかを上げて、入れておしまいにする予定だったのです。
このM/BはATXだったのでその部分が気になっていたのだけど商品を売る側の店が間違えるわけが無い、と言うことでまずケースその他を買ってきました。


で開けました。


入るわけ無い罠。
ここで概要SilverStone Fortress SST-FT03Sより。

対応フォームファクタMicroATX、Mini-DTX、Mini-ITX
寸法 (W)235×(H)487×(D)284mm

hahaha


そのお店で買っていたらクレームを入れられても文句言えないですよ?
個人的には自作やる以上全てが自己責任なので代理店が情報を出している以上どこぞの店舗の情報の価値なんて無いものと同然だと思うケドね。(秋葉原系の店を初めとしたベンチ出したり実機組んでいる所は勿論別です)


と言うわけで急いでCPU,M/B,MEMを買いに行って構築。



これが開けたところ。既に中身が入ってしまっていますが。


改めて構造を説明すると、底面吸気の天井面排気。電源は下置き。ケース正面にはスロットローディング式の光学ドライブのスリットがあり、左がメインアクセス側。右がドライブ及びケーブル通し穴、後ろは特に開けること無し。
スイッチ類及びケーブルのスロットは上面です。


なお正面向かって左側を開けて撮ったのがこの写真。
写真だと左が底面。


まずはばらすところからスタート。
底面側に12cmファンが2基。見えているの一個と電源の上にある斜めの所についてます。
それから上面(写真右手側)に一基。
あとはこの時点ではファンがついていませんが写真右上にも92mm及び80mmファンスロットがあります。


これらを全て取っ払います。
が、止め方が結構きついです。
なので工具として長いドライバー、しかも出来るだけアタッチメント式では無くまた磁力有りのものが望ましいです。
余談ですがこれを組んだときは会社で組んだため、会社にあったアタッチメント式かつ磁力のないドライバーを使いました。
結果、ドライバーを下に向ける→ドライバーもしくはねじが落ちる、→イラッの繰り返しで切れそうになりました…
ちなみに自前のドライバーはweraです。着磁器は今回持っていないことで痛い目を見たので直ぐ手に入れますw
ドライバーのお勧めはPBかweraですね。


話がそれました。
まずは電源を入れます。
入れること自体特に問題は無いと思いますし、160cmかな?他のよりちょっと長いのが組んだこの日にプレオープンだったFreeTさんで安かったためそれを入れましたが余裕で入りました。
入り方から言って、スペック上箱の幅である235mm-60mm位?(ケーブル分)近くまで行けると思います。5/9訂正しました、コネクタ分もあるので60mm見積もっておきます。
なお電源ケーブル-コンセントはケースについている延長を介して、ケース底面にでます。
電源-電源ケーブルはケース右面を経由して通します。

入れたらM/Bのバックパネルをケース上面に付けてM/Bを設置。
M-ATXサイズだときちきちですが、入れるだけなら元々ついている上面部の12cmファンは外さなくても問題ありません。


PCI Exを初めとするスロットからの出口に更にカバーが一個ついているのでこれを外してスロットにVGAの取り付け。
この写真だと初期構成のため9800GTが入ってます。
気になるボード長ですが、サイトにも書いて有る通り結構な長さのボードが入ります。
写真左の12cmファン及びファンメンバーを外してしまえばまるまるケースの高さ分位が使えるはずです。
とはいえそうなった場合の冷却性能は全く予想できませんのでお勧めはしません。



ドライブ類はケース右面につきます。
これは外している状態ですが、HDDの入っているスロットは元々コネクタがついているところで、カセットの要領で3.5を入れてあとはケースから出ている電源とSATAコネクタをマザーに接続すればOKなスロットです。
このHDDの右側に3.5インチ縦置きスロット。下に3.5インチ横置きスロット、その3.5インチスロットの直角で交わる部分…写真のHDDの右下に2.5インチスロットがあります。
さて、今回はSSD2機でRAID0を(当然ながら)組んでいるのですが、置き場所がありません。
このHDDが入っていない方の3.5インチスロットなのですが、少なくとも手持ちにあったOCZ Vertex2についていた変換マウンタではねじが干渉する上、穴の位置が合わなくて完全に固定できません…。
これ、このケースでSSDを二枚以上+3.5のHDDを一本入れようと思っているかたは、写真左上のHDDの刺さっている場所を利用しない限り、変換マウンタの選択には気をつけて下さい。
なお、2.5インチスロットについてはマウンタ経由で付けられるのですが、これも付け方を間違える&マザーの形状によってはL型SATAコネクタが使えません。
なんて使いにくい…。


後はファンメンバーごとファンを取り付け、ケースを閉めておしまい。


ジャンパピンは確か、PowSW,ResSW,HDDLED,HDAudio位かな?かなり少なめな印象。
USBはないです。
ケース上面電源スイッチ横にUSB3.0のポートが2個ありますが、これはそこからケーブルが伸びており、マザーの背面USB3.0ポートに刺すタイプのものです。
なのでマザーへジャンパピンとして刺すものはありません。



これが一応の完成後、ケース左面を取ったもの。
電源のスイッチを押すため&電源の吸気用のアクセスパネルになってます。
でもね、これ電源によってはケースのフレームに当たっちゃって電源の0/1スイッチ押せませんから。


また、今回は予算の都合で入れていませんが、このケースに入るのはスリムタイプかつスロットローディング式の光学ドライブのみです。



で、さらにこれが私が気まぐれで換装した後の姿。
…ごめんなさい、写真が先ほどのと左右反転してます…。
グラボをRADEONに変更して、CPUクーラーを簡易水冷にしました。
ここでの注意点。
もしこのケースで水冷にするのであれば、12cmタイプにして、ケース上面のファンを外して取り付けるべきです。
今回誤って92mmにしてしまったため、元々ついていないスロットに付けましたが、これ通常はVGAに干渉します。
単純にファンを一基足すくらいならぎりぎり大丈夫だと思いますが、ラジエータの厚みがあるので、通常のVGAだと確実にぶつかると思います。
今回チョイスしたVGAは、ボードそのもののhightがそこまで無く、ほぼロープロ仕様なのです。
たまたま形状的に干渉しませんでしたが、このボードはD-Subピンの後ろはケーブルになっていて、そのコネクタ後ろスレスレに斜めになったファンが来てます。


ですので、このケースでもし組もうと思うのであれば、まずは最初にケースを買ってみるか実物をよく見て、採寸してから買うことを強くお勧めします。


さて、最後に最初の結論で書いたことについて。
このケース、姿はスタイリッシュじゃ無いですか。
でもケーブル類が全部上に出るんですよ。
勿論スリットはあるのである程度は背面に通せますが見苦しくないですか?


と言うわけで、個人的には更にマウスとキーボードのbluetooth化、LANの無線化、HDMIの無線化をお勧めします。
そうなるとグラフィックボードはGALAXY Microsystems GF PGTX460/1GD5 WHDIとかになりますね。
うわぁお高い。


色々言いましたが私は好きですよ、このケースw
ファンも22dbとかなので、1000円位で売っている静音タイプのよりスペック上は静音です。
思ったよりは大きいですが、実質スペースは確かに床置きで235mm×284mmあれば置けますからね。机の下でも487mmあれば問題ありません。
難点は置いてある店が少ないと言う事と、HTPCとしてみれば安いけどM-ATX以下のケースとしては高め。
後は本気でハイエンド+スタイリッシュ運用をしようとするとビックリする値段になるw
中級者向けのケースです。